「べき」に縛られて、 加減ができなくなる理由
その基準は、本当にいつも正しいとは限りません
顧客の期待には、 応えるべきだと思ってきた。 休日も、深夜も、 それが当然だと思っていた。 気づけば睡眠は一日二時間。 その基準は、 本当に正しかったのでしょうか。
00. The Pattern
「べき」が、選択肢をなくしていく
「〜すべきだ」と思うと、それ以外の選び方が見えなくなります。状況によっては六割の力で十分な場面でも、「べき」の基準は状況を考慮せず、常に同じ水準を求めてきます。気づけば、本来の必要以上の力を使い続けている、という感覚を持ったことがある人もいるかもしれません。
よくある兆候
・「これくらいで十分かもしれない」と思っても、基準を下げることに抵抗を感じる ・相手が求めていないレベルまで、つい仕上げてしまう ・「べき」を満たせなかったとき、状況ではなく自分を責める
01. The Structure
その基準の裏には、認められたい気持ちがある
「べきだ」という基準は、一見すると責任感の強さのように見えます。ただその奥には、成果を出すことでしか自分を認められない、という感覚が隠れていることも少なくありません。基準を満たしている間は安心できても、満たせなかった瞬間に自分の価値まで揺らいでしまう。そうなると、基準を下げるという選択肢自体が取れなくなっていきます。
私自身、「顧客の期待値を超えるべきだ」と思い込んでいた時期があります。休日や深夜まで仕事を続け、睡眠時間が一日二時間ほどになったこともありました。その頃は常にイライラしていて、些細なことにも腹を立て、人に優しく接する余裕がありませんでした。今振り返ると、その頑張りの裏には、誰かに認められたい、褒められたいという強い欲求があったのだと思います。ありのままの自分をまだ自分自身で受け入れられておらず、成果を出すことでしか自分を肯定できなかったのだと思います。
この構造ができる背景
・成果を出したときだけ、自分を認められる感覚があった ・「べき」を満たせないことが、自分の価値そのものへの疑いにつながっていた ・ありのままの自分を受け入れる、という感覚をまだ持てていなかった
02. The Cost
加減ができないまま、心の余裕まで削られていく
どんな場面でも同じ基準で臨み続けると、本来なら六割の力で足りる場面にも全力を使ってしまいます。体力や時間だけでなく、精神的な余裕まで少しずつ削られていく。基準を守ることに必死になるほど、些細なことに苛立ちやすくなったり、周りの人に対して余裕を持って接することが難しくなったりします。頑張り続けているのに、成果や評価が比例して伸びている実感を持てない、ということも起こります。基準を疑わないまま走り続けると、その消耗にすら気づきにくくなります。
03. What Counseling Does
カウンセリングでできること
「べき」を手放すことがカウンセリングの目的ではありません。まず、その基準を守ろうとする背景に、どんな気持ちがあるのかを一緒に確かめていきます。認められたい気持ちに気づき、成果とは関係なく自分を受け入れられる感覚を少しずつ育てていくことで、場面によって力の加減を選べる余地が生まれていきます。
基準の言語化
「べきだ」と感じる場面で、何を守ろうとしているのかを一緒に確かめます。
背景の理解
その基準を守ろうとする裏に、どんな気持ちがあったのかを振り返ります。
加減を選ぶ
場面ごとに、どの水準で臨むかを自分で選び直す練習をしていきます。
「べき」を守り続けてきたことは、誇っていいことです
「べきだ」を守り続けてきたのは、いい加減だったからではありません。むしろ、誠実であろうとしてきた証です。
睡眠を削ってでも応えようとした、あの頑張りは無駄ではありません。 ただ、その基準を今も同じ強さで持ち続ける必要があるかどうかは、見直してもいいのかもしれません。 まずは30分の無料相談で、話してみてください。
よくある質問
「べき」思考は治した方がいいのですか?
治すというより、状況に応じて基準を選べるようにすることが目的です。誠実さそのものは大切な資質です。
なぜ基準を下げることに抵抗を感じるのですか?
基準を守れないことが、自分の価値そのものが揺らぐことのように感じてしまうためです。頭では大げさだと分かっていても、その結びつきに自分では気づきにくいのが特徴です。
カウンセリングでは何をしますか?
「べきだ」と感じる基準の裏にある気持ちを確かめ、成果に関係なく自分を受け入れられる感覚を育てていきます。